僕は必ずその少し斜め下を行く

遊星より◯◯をこめて

Uncle Drew


今週もバスケ。

さっき観てきました。
夏にauにしたのですが、月曜日は映画が安くなるようで朝っぱらから……というのが予定だったのですが、なんと対象になるTOHOシネマズでやっていない…。
ならばと調べたところ、シネクイントでやってる、しかも水曜日は1100円。行かいでか。


高校生の頃、レスリング部の大会を見ることがありました。
その審判団がOBと思われるお爺ちゃん達だったのですが、みんな耳が湧いてて、風格が半端ない。そして格闘技好きの先輩が一言。
「ああいうかっこいい爺さんになりてえ。」
まさに。そんな映画でした。

いい意味でのB級コメディ。ちょいロードムービー
わざわざ映画館に足を運ぶ価値はフツーです。損はしないです。バスケが好きで1100円なら行っても大丈夫かな(勧める気あんのか?あります)。


最大のオススメポイントはあえてバスケは置いといて、助演のリルレル・ハウリーがスーパースター達を跳ね除けてしまうくらいに全方位バンプな好演をしていましたね。
また一人、素晴らしいコメディ俳優が増えました。
個人的には、友人の一人に見た目もキャラもそっくりすぎて誰も笑わないとこで一人気味悪く笑ってました。

もちろん、アービングをはじめとする現役&往年のスーパースター達のプレイは必見…いや、むしろプレイよりも演技ですね。
なんでそんなにうまいんですかっていう。そこが一番笑えるかも。
演技もダンスもバスケも超・一級品。
アカデミー賞のなんかあげないとアメリカという国はウソです。もはや。

あ、シャックはシャックでしたね。どんなに老人メイクをしようと。

一つキツイなっていう点を挙げると、ストーリーに起伏がないことです。
90分で描き切るのはキツかったですかね。
あれよあれよという内にラストまで行ってしまうので。

まあ、それを差し引いても見て損はしない作品ですよ。
ボヘラプやファンタビやら超大作が軒を連ねるランキングですが、ああいう映画は疲れますからね、合間にこういうの挟むといいのでは。
しかし、トップ50にも入らないって。
アホな中学生女子のアホ日記みたいな映画どもにも及ばないっていうのは、この国ではバスケの市民権というのがなかなか厳しいのだなと思いましたね。

バスケって未成年の競技人口だと圧倒的に1位なんですよ。
でもプロがそれに比例して人気も競技人口もあるわけではない。なんだかすごくねじれた競技なんです。
2人でもやれる、使うのはボールだけ。
フルスペックでやっても5on5。
なのになぜ?

場所、ですかね。
高校までなら体育館がバスケ仕様になってないとこはあんまりないと思うんですよ。皆無。
ただ、それ以降ですよね。
オトナになったらやる場所がない、離れるのは必然なのかなと。


スラムダンクでも触れていましたが、アメリカには至るところにバスケットコートがあるそうで。
もちろん競技がの母国だから当たり前ではありますが。
私もカリフォルニアに少しいたことがあるのですが、至るところは言いませんけどたしかにありましたね。公園に。

あ、いや別にけしからんって思ってるわけではなく。なんで作らないのかなって不思議だなって。
スラムダンクでフクちゃんが練習してるようなスペース作ればいいのにって。スケボーみたいに不良の溜まり場云々って言われちゃうのかな?
でもこれから外国人が増えていくであろう国のコミュニケーションツールとして、バスケってなかなか可能性があるスポーツだと思うのです。
サッカー同様、使うのはボールだけ。最低2人いりゃできる。
あとは?ハーフコートでいい、場所だけですよ。

スラムダンクという作品が生まれた頃に比べたら進歩はしてるんだけど、四半世紀という月日で考えると進歩のスピードとしては…。


なんてことを考えたりしながら見ていたわけではなく、映画自体はなにも考えず無条件に笑えます。バカになれます。てかなれ。
行く価値あります。なのでぜひ。
(渋谷は)明後日で終わりだけどね!!